両儀鍼灸院のとがわです。
気分が落ち込みやすい状態とは
気分の落ち込みは、単に「気持ちの問題」ではなく、
- 脳の疲労
- 自律神経の乱れ
- 睡眠の質の低下
- 身体的な疲労
- ストレスによる調整機能の低下
などが重なって起こることがあります。
患者さんでは、
- 何をしても楽しく感じない
- やる気が出ない
- 以前より気力がない
- 考えが悪い方向へ向かう
- 朝が特につらい
- 疲れやすい
などとして表れます。
① 自律神経と気分の落ち込み
自律神経は身体だけでなく、感情や意欲にも関係します。
ストレスが続く
↓
交感神経優位が続く
↓
身体が緊張状態
↓
脳が疲労
↓
気分調整が難しくなる
という流れがあります。
本来は、
活動(交感神経)
↓
休息(副交感神経)
↓
回復
という切り替えが必要ですが、緊張状態が続くと心身の回復が追いつきにくくなります。
② 睡眠と気分の関係
睡眠は感情の調整に重要です。
睡眠不足
↓
脳の回復不足
↓
感情を調整する力が低下
↓
落ち込みやすい
ということがあります。
よくある組み合わせ:
- 寝つきが悪い
- 夜に考え込む
- 朝疲れている
- 日中やる気が出ない
先生が今まで整理された、
「不眠」「朝の疲労」「不安感」
とも関連します。
③ ストレスによる脳の疲労
慢性的なストレスでは、
常に問題へ対応する状態
↓
脳のエネルギー消費↑
↓
判断力・意欲低下
となることがあります。
すると、
「頑張りたいのに動けない」
「考えること自体が疲れる」
という訴えになります。
④ 身体の緊張と気分
気分が落ちている人でも、身体を見ると、
- 首肩こり
- 胸のつかえ
- 呼吸の浅さ
- 胃腸不調
- 疲労感
が見られることがあります。
身体が緊張している状態が続くと、脳も「休めない状態」になります。
東洋医学的な見方
① 肝気鬱結(ストレス・気分の停滞型)
特徴:
- 気分が沈む
- ため息
- 胸がつかえる
- イライラと落ち込みが交互
- 気分転換しにくい
考え方:
肝の疏泄機能が乱れる
↓
気の流れが停滞
↓
情志の変化
関連穴:
- 太衝
- 合谷
- 内関
② 心脾両虚(疲労・思い悩み型)
特徴:
- 気力低下
- 不安
- 不眠
- 食欲低下
- 朝からだるい
- 考えすぎる
考え方:
心を養う血、身体を支える気が不足。
関連穴:
- 神門
- 足三里
- 三陰交
③ 心神不安(精神的な落ち着き低下)
特徴:
- 落ち着かない
- 不安
- 動悸
- 眠りが浅い
- 夢が多い
考え方:
心神が安定しにくい状態。
関連穴:
- 神門
- 内関
- 郄門
④ 腎虚(慢性的な低下)
特徴:
- 長期的な疲労
- 朝がつらい
- 腰が重い
- 回復が遅い
- 気力不足
考え方:
生命活動の根本的な力の低下。
関連穴:
- 太谿
- 腎兪
- 三陰交