動悸とは
動悸とは、患者さんが
- 心臓がドキドキする
- 脈が強く感じる
- 脈が飛ぶ感じがする
- 胸がざわざわする
- 息苦しい感じがある
など「心臓の拍動を自覚する状態」です。
実際の心拍数が速い場合もあれば、心拍は正常でも神経が拍動を強く感じている場合もあります。
① 自律神経と動悸の関係
心臓の働きは自律神経によって調整されています。
交感神経:
- 心拍数↑
- 心臓の収縮力↑
- 身体を活動モードへ
副交感神経:
- 心拍数↓
- 休息・回復
という働きがあります。
ストレスや不安、睡眠不足などで、
交感神経優位
↓
心拍刺激が強くなる
↓
「ドキドキする」と感じる
ことがあります。
② 不安・緊張による動悸
よくあるパターンです。
特徴:
- 人前で出る
- 夜静かになると気になる
- 不安になるほど強くなる
- 呼吸が浅い
- 胸が締めつけられる
流れ:
不安・緊張
↓
交感神経活性化
↓
心拍増加
↓
「心臓がおかしい?」と感じる
↓
さらに緊張
という循環になることがあります。
③ 睡眠不足と動悸
以前の「眠れない」「朝疲れが取れない」と関連します。
睡眠不足では、
- 自律神経の回復不足
- ストレス反応の増加
- 心拍調整の乱れ
が起こります。
そのため、
夜:
「布団に入ると心臓が気になる」
朝:
「疲れている」
という訴えが出ることがあります。
④ 呼吸と動悸
緊張時は呼吸が浅くなります。
浅い呼吸
↓
呼吸リズムの乱れ
↓
身体が過敏状態
↓
動悸感
となる場合があります。
特に、
- 胸式呼吸
- 肩で息をする
- 首肩こり
- ため息が多い
人では確認します。
東洋医学的な見方
① 心悸(しんき)・心神不安
代表的な動悸の考え方です。
特徴:
- 動悸
- 不安感
- 不眠
- 多夢
- 落ち着かない
考え方:
心が精神活動を安定させられない状態。
関連穴:
- 神門
- 内関
- 郄門
② 心脾両虚(疲労型)
特徴:
- 疲れると動悸
- 朝からだるい
- 眠りが浅い
- 食欲低下
- 考えすぎる
考え方:
気血不足により心を養えない。
関連穴:
- 足三里
- 三陰交
- 神門
③ 肝気鬱結(ストレス型)
特徴:
- 胸がつまる
- ため息
- イライラ
- 気分の波
- 動悸が出たり消えたり
考え方:
気の巡りが悪くなり、胸部の気機が乱れる。
関連穴:
- 太衝
- 内関
- 郄門
④ 痰飲(胸部のつかえ型)
特徴:
- 胸苦しい
- 息苦しい
- 胃の不調
- めまい
関連穴:
- 豊隆
- 内関
- 足三里